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最近読んだ本 251冊目「執着 捜査一課・澤村慶司」



ストーカー被害の相談をしていた女性が殺害された。相談をきちんと取り扱わなかった所轄警察署に批難が集中する中、護衛対象となっていた被害者の友人が襲撃される。犯人の意図が読めないまま捜査を継続するが、第三の標的はストーカー被害の相談を応対した警察官だと判明する・・・・。


実在しない県警が舞台になっていますね。多分神奈川や千葉みたいな東京近辺という設定かと思います。
重度の潔癖症の犯人の心理は理解しがたいものがありましたが、それを追う主人公・澤村もわがままというか強引というか、自分の中の正義に則って行動しているのでしょうけど自己中心的に見えて好感は持てませんでしたね。堂場さんの警察小説は何度も読んでますが、好感が持てない主人公は珍しいような気がしましたw
二県にまたがっての事件なので二つの県警が協力すべきなのですが、そこは警察小説では定番の責任のなすりつけ合いだの主導権の奪い合いなどがあり、なんだかなぁという感じに。実際の警察もこんな感じなのでしょうかね。警察に限らず官公庁は縦割り組織や管轄など関係なく各々が協力すればもっとスムーズにことは運びそうなんですけどねぇ(苦笑


あと作中ちょっと気になる一文がありました。団塊の世代が退職して警察の捜査力などが劣化しているのではないかと考えてる澤村の言葉。




もしかしたら、警察の力はそれほど変化していないのかもしれない。昔からミスはあったが、最近はそれが表に出るようになっただけなのではないか。被害者も加害者も、昔は警察の力を恐れて、何か問題があっても口をつづんでいただけなのかもしれない。それが最近は、誰もが簡単に喋るようになった。





これ読んだ時に、児童に手を出して新聞沙汰になる小学校教師が増えたのを連想しました。ああいう教師は昔からいたけど、メディアが発達して主義主張を表現しやすくなったために、表に出てくる機会が増えたのかなぁと。
まぁ、同じように考えるのも問題だとは思いますがw