最近読んだ本 211冊目「最後の証人」

[asin:4796676864:detail]


ホテルで起きた殺人事件の犯人の弁護を引き受けた佐方。あらゆる状況証拠が被告の犯罪を証明しているように思われるが、被告は一貫して無罪を主張。誰もが勝ち目なしと思っていた裁判は、判決直前になって現れた証人によって状況が一変する・・・・・。



プロローグで事件が起きた状況が描かれ、その後裁判中や事件関係者の回想を交えつつストーリーは進みます。
が、終盤ものの見事に騙されたというかなんというか。帯のあらすじやそれまでの展開をみてどうやって無罪に持っていくのかなぁと思っていましたが、まさかの展開に。たしかに序盤読んでてちょっと腑に落ちないところはあったんですよね。ある人物が語ったセリフをわざと文章化してなかったのですが、それが伏線になってたわけですね。ネタバレになるので詳細は語りませんが、演出が素晴らしかったので、機会があれば読んでいただきたい作品です。
結局のところ諸悪の根源が何か?正義とは何か?っていうのが、作者さんが伝えたかったことなのでしょうかね。読み終わっても私自身はっきりとした答えは出せないですね。ただ作中弁護士佐方が証言することを拒否していた証人に語った「誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ。」という部分はなるほどなぁと感じました。分かってても実践できるかどうかはまた別の話になりますけどね(苦笑