最近読んだ本 202冊目「八日目の蝉」

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)



生まれたばかりの不倫相手の赤ん坊を誘拐し、逃亡しながら育てていった女性と子供の話。前半は母親、後半は娘がメイン。人は愛によってここまで変わるのか、家族とはなんなのか、ということを考えさせられる作品ですね。
誘拐犯の主観で話が進むのでどうしても誘拐犯側に感情移入してしまって二人に幸せになって欲しいと願う反面、生まれたばかりの子供を奪われた側はたまったもんじゃないよなぁという気持ちも。ただそれも奪われた側の家庭事情や人柄を知ると逆に嫌悪感を抱いたりもしましたし、難しい感じですね。
この作品って映画にもなってるんですよね。確かこの間テレビでも放送されてたような気がします。私はみませんでしたが、ラストのフェリーの乗り場のシーンは映画ではどういう風に描かれたのでしょうかね。ああいうのって映像だとどうしても見る側がすぐに気付いてしまうでしょうし、かなり難しかったんじゃないかなぁと。
2時間前後という時間のしばりがある映画と比較的制限なく自由に描ける小説だと、どうしても映画の方に消化不良感が強く残ってしまいがちですよね。そいうのを感じさせない映像が名作と呼ばれるのかもしれませんし、監督の腕のみせどころなのかもしれませんけどねw