最近読んだ本 200冊目「鳩笛草」

鳩笛草 (カッパ・ノベルス)

鳩笛草 (カッパ・ノベルス)



超能力を題材にした3つの短編集。


●朽ちていくまで
両親を事故で亡くし唯一の親族である祖母に育てられた智子は、祖母の死後遺品の整理をしていくうちに自分が幼いころ予知夢能力を持っていたことを知る。さらに自分は、両親の事故死すら予知していたのではないか、それを知った両親が自殺を謀ったのではないかと疑心暗鬼に陥ってしまい・・・・・・。



●燔祭
無慈悲に妹を殺害され復讐を誓う一樹の前に現れたのは、同僚の淳子。容疑者されながらも決定的な証拠不足により逮捕までに至っていない男を、敵として討つ力になれると言う淳子は、一樹の目の前で念力放火能力(パイロキネシス)を披露する。誰にも知られず確実に男を殺害できると思われたが、一樹
は次第に淳子を新たな殺人者にしてしまうだけではないかと考えるようになり・・・・・・。




●鳩笛草
物に触れることで人の考えや過去の出来事を知ることができる貴子は、この透視能力を生かし刑事となった。しかし刑事になって2年、徐々に透視能力が衰えているのではないかと懸念していた。そんなとき刑事となって初めての大きな事件の捜査を行うことになったのだが、捜査中に激しい頭痛を覚え失神してしまう。目覚めた貴子は透視能力が明らかに低下し、それにより脳に障害が起きているのではと疑うようになる。透視能力が無くなってしまうとこれから刑事としてやっていけるのか不安に駆られるのだが・・・・・・。



著者のことばにあるように、どんな超能力でも便利な反面辛い経験も付きまとう、ということがテーマに描かれています。超能力といってもぶっ飛んだSF作品ではないので、普通に読めます(普通にてw
『鳩笛草』は透視能力がテーマですが、主人公が刑事ということもあり18年くらい前にテレビで放送された『サイコメトラーEIJI』を思い出しました。ドラマの終盤だったかと思いますが、主人公の映児が親友とちょっと揉めてしまい、親友に心の中を読まれるので「触るな!」と拒絶されるシーンがありました。そういうのを考えると超能力などは、使えたらいいなぁ一度は憧れたりもしますが、周りの好奇な目などを思うとちょっと考えてしまいますなぁ(´・ω・`)