最近読んだ本 188冊目「分身」

分身

分身



母の死をきっかけに自分の出生に疑問を抱いた鞠子は、母が死ぬ前に訪れた東京へと向かう。鞠子は母がそうしたように学生時代を東京で過ごした父の過去を調べていくうちに、自分とそっくりなもう一人の女性・双葉の存在を知る。さらに調べていくうちに、自分は体外受精によって生まれたことを突き止めるのだが、同じように母親の死をきっかけに自分の出生を調べていた双葉に、危険が迫っていた・・・・・。



現代ではタブーとされている人間のクローンに関する話。私はXファイルが好きでDVDシリーズは全巻持っていますが、この話はXファイルっぽいところがあって面白かったです。構成も鞠子と双葉の話を交互にもってるくところも分かりやすかったですし。
作中クローンの元になった人物が、自分のクローンである双葉をみて「気味が悪い」と語りますが、冷静に考えたらそうですよね。クローンって映画や小説などでは緑色の培養液の中で管に繋がれた人間が不気味に成長していっているシーンを思い浮かべるかもしれませんが、実際には受精卵の中の核を別の人間の核と入れ替え、それを女性の子宮に移して通常の出産を経て生まれるんですよね。クローンだからといって成長が早い訳ではないで、今の私のクローンを作ろうと思ったら30年以上の月日が必要なわけです。
そういうの考えたら自分とそっくりな、しかも、自分よりはるかに若い自分の姿をみたら気味が悪くなって当然のような気もします。
ほんとかどうかわかりませんが、自分のクローンを作り出し、脳や記憶を移植することで半永久的に生き続ける研究がある、みたいな話を聞いたことありますが、個人的にはそこまでして生きたくないというのが正直なところですかね。まぁ、私が60、70歳になって死を自覚し始めたらまた考えは変わるのかもしれませんがw